誰もが皆、まさか自分が交通事故に遭うなんて考えてもみないと思います。しかし、警視庁の統計によると、交通事故の発生件数は、ピークだった平成16年の約95万件から減少傾向にあるとはいえ、平成24年でも約66万5000件にのぼっており、自転車が関連する交通事故は、このうち約2割を占めています(むしろ、自転車事故は年々増加傾向にあります)。自分がいくら注意を払い交通法規を遵守していたとしても、自動車やバイクを運転する相手方が不注意な運転をすれば、誰もが一瞬のうちに交通事故の被害者になってしまいます。どんな人でも実際に交通事故に遭うと、気が動転し、怪我を負っている場合には冷静ではいられないことも多いと思います。
しかし、被害者にとっては、怪我をしたことだけでも不幸ですが、事故直後の初期動作がまずければ、加害者が逃走して損害賠償金を受けることができなかったり、後々の損害立証に支障をきたすというさらなる不幸が起こらないとも限りません。
可能な範囲で構わないので、被害者自身で、またはそれができないのであれば事故直後に周囲にいる人に頼んで、以下の初期動作を早急に行なってください。